それぞれのシーンで、それぞれの魅せ方・使い方ができる庭

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閑静な住宅街にある、ご夫婦と中学生の息子さん3人でお住まいの戸建住宅。お子さまの成長などライフスタイルの変化に伴い、庭を使用する機会が減り、雑多な景色になってしまったことから、ガーデンリフォームを検討されていました。目隠しフェンスのメンテナンスや庭の動線にも課題を抱えておられたため、それらすべてを機能的に改善するプランをご提案。同時に、室内や玄関からの眺め、植栽や照明計画にも配慮するなど、デザイン性も重視した設計としました。眺める庭と使用する庭を明確にし、目的に合わせたゾーニングを行うことで、使って良し眺めて良しの、2WAYの庭に生まれ変わりました。

隠すだけじゃない、デザイン性にも優れたフェンスを配置

「外部からの目隠しは必須」とのオーナー様のご要望を受け、室内から見ても外から見ても美しい「魅せる目隠し」を意識しました。天然木の既存フェンスのメンテナンスに煩わしさを感じておられたこともあり、耐候性に優れ、施工もメンテナンスも簡潔に行えるアートボードフェンスを採用。機能的に隠すだけではなく、ボードの色目や表情にもこだわることで、落ち着きと上品さを感じさせる空間づくりを目指しました。さらに、外部の視線が集まるメインアプローチや駐車スペースも併せてリフォーム。自然石貼りの床、門扉や柱、照明などにも配慮した設計で、庭との統一感を大切にしています。

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  天然木の目隠しフェンス

  目隠しフェンスの手前は駐車スペースに

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銅板をイメージした意匠性の高いアートボードフェンスを採用

奥行きを持たせてボードを配置することで、立体感を演出

両面貼りパネルで、駐車スペースから見た印象も美しく

室内と庭をつなげるよう、動線や景色の見え方に工夫を

ご実家が近くにあり、ご親族や友人の来訪も多いオーナー様宅。時にはバーベキュー、夜にはお酒を嗜むなど、上質な時間を楽しんでいただけるよう、室内と庭をつなげるガーデン空間を設けました。お悩みの一つであった動線を改善するとともに、デッキの手摺をガラス素材にし、景色を遮らない工夫も施しています。雑草が生えるなど活用できずにいた土スペースは、駐車場からお庭へと続くアプローチに。自然石を敷き詰め、植栽や照明も計画的に配置しました。

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  デッキとテラスの配置が悪く、庭の動線にも問題があった

  活用できず、雑草にも悩まされていた土スペース

after

既存のテラスとデッキを活かしながら、室内と庭をつなぐ動線に改善

ウッドデッキには、室内からの視線も通るようガラスパネルの手摺を設置

玄関の地窓から見る風景、季節ごとにいろいろな表情の庭が楽しめる

雑草が生えていた土スペースは、趣のあるアプローチに変身

既存の材料も再利用、メンテナンスや照明にも配慮した設計プラン

タイルテラスの下地やフェンスの柱など使える部分は再利用し、環境・コストにやさしい設計を心掛けました。また、外部からの目隠しとなるアートボードフェンスをはじめ、タイルテラスや樹脂デッキなど、メンテナンスフリーな素材を採用。長期にわたって美しさを保つとともに、お手入れがラクになるよう配慮しています。さらに、照明を多数散りばめて夜の幻想的な空間を演出するなど照明計画も工夫。『魅せる庭』と『機能的な庭』の共生を実現することができました。

室内の照明ともバランスをとった照明プランで、幻想的な空間を創出

フェンスの配置を活かした間接照明は、足元を照らす程よい明るさに

室内からの視線アクセントにもなる、オリジナル照明台を設置

メインアプローチ、駐車スペースも照明で華やかに

物件データ

用途 住宅ガーデン
築年数 11年
地域 富山県
工期 2ヵ月
土地面積 104㎡
工事内容 門扉、フェンス、タイルテラス、ウッドデッキ、
駐車場、植栽工事、照明工事
工事費 約1,060万円
設計・施工 積水ハウス建設上信越 北陸支店(旧 積和建設北陸株式会社)

平面図

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