建築地は住宅地の端にある閑静な場所。
道路向こうには川を挟んで桜並木が広がり緑豊かな眺望が期待できます。その眺望を活かすため、居間から借景として桜並木を取り込めるように計画しました。
五角形の平面は傘のシルエットを意識し、大黒柱を中心に据えてその頂部に傘の様に屋根をかけました。五角形の周囲には、5つ面が存在しており、各々に食事の庭・作業の庭(薪割り)・アプローチ・駐車場・バックヤード(物干し)と役割を与えました。
玄関まわり、アプローチ、道路向こうには川を挟んで桜並木が広がり緑豊かな眺望が望める。
居間からは眺望を生かした窓で景色を取り込む。また、ウッドデッキにつながる窓は外空間と一体的に使える。
食事の庭では外に椅子を持ち出して読書をしたり、バーベキューを楽しめる。
家族が集う居間は、薪ストーブの火を見ながらくつろいだり、食事や読書、四季折々の景色を楽しんだりと、暮らしを豊かにする機能の中心であり、動線の中心になるように設計。好きなモノに囲まれて豊かに暮らす、そんな空間づくりを目指しました。
徹底的に木材を使用した仕上げ
居間は機能の中心であり、動線の中心
温熱環境にも配慮。吹抜を通しての薪ストーブ熱源の共有、吹き抜けからの南の日差しの導入、トップライトからの熱抜きなどエアコンに頼らないことで、エコで機械音のない静寂な空間となりました。
天井高を極力下げたことは、建物内外の重心を低く抑え安定感を得られたと同時に、仕上げ面積の減少によるコストの低減にも大きくつながっています。
南からの光を1階に落とす大型窓
2階の寝室、天井、眺望
用途 | 戸建住宅 |
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築年 | 2016年11月 |
地域 | 京都府 |
ご家族構成 | 3人家族(夫婦+子ども) |
工期 | 約4カ月 |
設計・施工 | 積水ハウス建設関西株式会社 |
土地面積 | 221.74㎡ |
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延床面積 | 84.61㎡ |
構造規模 | 木造2階建 |
地域区分 | 第一種低層住居専用地域 |